たこ焼きが くるくる踊れば 焦げた香りに誘われ 甘いテロ お転婆 嘘つき お面の隙間から 本音が溢れて アイロニー 一筆で描けそうな顔が くしゃくしゃになりゃなるほど 愛しくて カタカナで書かれた幟を 楽しそうに読み上げた 人混みに混ざった祭りの音楽が うるさくて鼓動を誤魔化すの いつか思い出に変わる 二人の音 探して 繋いだ 細い腕 河川敷の隅 鳴る心臓音 顔を上げる 宙に開いて 世界を照らした はっと慌てて 視界を隠していく 僕には眩しかったんだ ただ 夜空が火花で満ちて 水色 たおやかに光るよ 夜の帷に咲く 淡い 星花火 綿菓子がふわふわ舞って 甘いものは苦手だと言ってたけど せっかく来たんだし 試しに貴女の一口 いいよ ラムネと指 悪い目が好き 微炭酸 鼻腔を刺して 魔が刺してる 20シェイク 貴女のパス 弾けてく 夏に触って 未来を壊した ぎゅっと握って 契って 交わしていく 僕らは愚かだったんだ また どこかで火花が落ちて 水際 細やかに光るよ 黒 狭間で 願い星 きらり 終わりまでいつもよりも側にいて ビードロより儚い音がした すれ違い 間違いも 反故にして ずっと花を見ていたい じっと月を見ていたい 星花火 宙に開いて 世界を照らした はっと慌てて 視界を隠していく 眩しかったんだ ただ夜空が火花で満ちて 水色たおやかに光るよ 花 宙に開いて 涙を流した じっと黙って 貴女を探している 刹那じゃ 足りなかったんだ まだ 二人でいたくて 時を凍らした 浴衣が表情を変えるよ 夜の帷に咲く 淡い 星花火 願う 星花火