金の月 畳に徳利が転って お風呂にお湯が あふれ出し それでもこの手を ほどかずに 惚れたあんたの 肩をかむ 外は九月の 金の月 貼り絵みたいな 金の月 あんた死ぬまで 一緒がいいと こおろぎみたいに おんなは泣いた ♪ ことんと月夜の 鹿おどし 背中に寒さ舞い降りて あんたは わたしを 頭から 胸に抱きこみ また 燃やす 外は居待ちの 金の月 満つれば欠ける 金の月 あんた奪って 死ぬのもいいと 夢路の絵を見て おんなは泣いた 外は九月の 金の月 貼り絵みたいな 金の月 だめよ 駄目 駄目 あんたでなけりゃ こおろぎみたいに おんなは泣いた ♪