環状線と並行に加速していく少年 波紋を描いた水面が造るヘンな形 超新星が空中を駆けて駆けて残像 光と光がぶつかって君がほくそ笑む 超高層のビルの上 踊る踊る少年 断頭台の寸前で今日も歌っている ワンツースリーで 一斉に呼吸をやめて 共感覚の中心に今日も堕ちていく 患ったその感情は いっそ そのまま放ってくれよ 不細工なその感情は 正しさよりも強いナニカを 持ってるから 飛び越えて行け どこまでも遠く 遠く 遠く 剥き出しのカミソリを隠し 持ったままで 飛び込んで行け どこまでも深く 深く 深く グルリと廻った正夢の奥に見た 人間 心拍数の高揚を騙る騙る少年 正当性はいつだって不安定な物で どうなったっていいんだって 翳す決意が のうのうと絶対化した ネガを 蹴り飛ばした 後悔などないんだ、 と嘲る十五の少女 グラウンド・ゼロの真実の先へ あぁ 気づいたんだ きっと 神様って奴は ひん曲がった運命を 切り裂いたその向こうに見えた 世界で待ってんだ 飛び越えて行け どこまでも遠く 遠く 遠く 剥き出しのカミソリを隠し 持ったままで 飛び込んで行け どこまでも深く 深く 深く グルリと廻った正夢の奥に見た カミソリガール