何度夜を越えたのだろう 僕らこのままはなればなれ 水面を見つめていた そっと頬を撫でる風は 春の匂いをはらんでいた いつかまた会えるのかな 手を振るけど 寂しいくせに言えなくて この一瞬が焼き付く 風に煽られていく 当て所のない未来の先へ 空を渡り鳥が泳ぐ 僕はどこまで行けるのだろう 君といた海岸は遥か遠い 胸のコンパス 指し示す航路 コバルトブルーの海 岬に立つ灯台の向こう ボトルの手紙の行方 今も 寂しいくせに言えなくて まだ何一つ消せない 寄せては返してく波のように 君がいつも佇むよ 子供のようにいられたら もう何もかもいらない 巻き戻したくなる 眩しい青の記憶 きっと辿り着くから そっと風が運ぶ