夢の淵を転げ落ちぬように 爪先立ちでそろそろと 世界と私のどちらかが 暇に飽きるまでの戯れ 愛の意味を知ったような ピエロはやがて朽ちていく 生焼けのままの優しさ 朝日に照らされ腐っていく あの町には君がいて なんにも知らない笑みが ぷかりと浮かぶ泡になったら 手を伸ばしても届かない 罪の淵を転げ落ちぬように 足掻く時間も見られている 愉快と不快を間違えて 顔を失いもうさよなら 愛の意味を知ったような 女はくるり翻り 折られていない札束が 夕日に照らされ光っている あの町には誰もいない なんにも知らない笑みが ぷかりと浮かぶ虚無になったら 手を伸ばしても届かない