夜をどこかへ置いてきたって、 君は遠くへ離れていった。 涙とため息は紛れ、 見えないまま流れ落ちるよ。 歩く速さを合わせてみたって、 並べないまま逸れていった。 「ここにはもういられないな」 言わないで。 まだ遠くへ! 叶うだろうか? 思ってもいない言葉に 朝を遠ざけた。 灯りはつけないままで良い! 今でも "そう" だ。 隠れたまま、 名前も棄てたまま。 春は遠かった。 来ないみたいだ。 同じ夜を想って歌ってみたって、 届かないままで消えていった。 明日を待つ願いなんて言わないで。 未だここにいるよ。 同じ夜をどこかへ置いてきたって、 その手は肩を滑り落ちた! やがて陽も暮れてしまって、 見えないまま流れ落ちるよ。 君が何処かへ行こうとしたって、 離れた手を繋げずにいたんだ。 明日がもう過ぎ去ったなら 言わないで! まだ遠くへ! 歌う。 "分かち合えば足りない"ままで。 君の声、 離れやしないなぁ。 夜を何処かへ置いてきたって。 君が遠くへ行こうとしたって。