時計の針が 真上で重なる 闇夜にこだまする 鐘の音 魔法が解けた 夢の跡たちは もう忘れられてしまったけど 丸い月が 空に滲み出す 優しい光は 誰のもの? 私のことも 照らしてくれたら いいのに 今宵も始まる 舞踏会 ガラスの靴だなんて ありゃしないけど すすり泣く声が 聞こえても 仮面の下の素顔なんか今更ね 興味ないの! さあ ニャンツー ニャンツー 踊る 朝日が昇るまで どうせ怒る人なんか誰もいないから あゝ にゃんて にゃんて 悲しい舞なのでしょう 踊る猫は言う 「おやすみ」 駆け巡っていく あの時の言葉 「ごめんね」「さよなら」 「もう行かなくちゃ」 涙の痕が 私を支える それだけ 今宵も始まる舞踏会 着飾るドレスなんて ありゃしないけど 名前を呼ぶ声 聞こえても 仮面を被る理由なんか今更ね どうでもいいの! さあ ニャンツー ニャンツー 踊るの 夜が明けるまで どうせ見てる人なんか 誰もいないから あゝ にゃんて にゃんて 言われてもいいから 私を彩ってください ねえ にゃんか にゃんか 楽しいことを教えてよ どうせ心配だなんて 誰もしないでしょう? あゝ にゃんて にゃんて 可憐な舞なのでしょう 踊る猫は言う「助けて」 もう ニャンツー ニャンツー 踊るのくたびれちゃったよ 猫被るのをやめて仮面外したら あゝ にゃんて にゃんて 心地がいいのでしょう 踊る猫は言う 「おかえり」 さあ ニャンツー ニャンツー 踊るの 夜が終わるまで どうせ失うものなんて 何にもないから あゝ にゃんと にゃんと 言われても いいんだ 私は私 それだけ さあ ニャンツー ニャンツー 踊るの 時が来たるまで 舞踏会はそろそろ幕が降りるから あゝ にゃんて にゃんて 美しい舞なのでしょう! 踊る猫は言う 「おはよう」 夢はいつか醒めるから