光る海にかすむ船は サヨナラの汽笛残します ゆるい坂を下りてゆけば 夏色の風に 会えるかしら 私の愛 それはメロディ 高く低く歌うの 私の愛 それはカモメ 高く低く飛ぶの 夕日のなか呼んでみたら 優しいあなたに 会えるかしら 〈♪〉 誰かが弾くピアノの音 海鳴りみたいに聞こえます ほそいごごをゆきかうひと 夏色の夢をはこぶかしら 私の愛 それは早い 日々のページつづるの 私の愛 それは小舟 空の海をゆくの 夕日のなかふり返れば あなたは私を 探すかしら 〈♪〉 散歩道にゆれる木々は サヨナラのかげをおとします 古いチャペル 風見のとり 夏色の町は見えるかしら 昨日の愛 それは涙 やがて乾き消えるの 明日の愛 それは夫婦が 終わりのない言葉 夕日のなか巡りあえば あなたは私を 抱くかしら