行ってきますと 駆け出すきみの 背中はとうに 小さく遠く ぼくのまなざしの届かない 曲がり角の先へ きみの行く手を さえぎるものが 今日も明日もありませんように ぼくの願いが 届くように おひさまを見上げて そうだ まなざしアーチをつくろうよ 手と手をむすんで となりの人と 校門へつづく道すじを すきまなく埋めて 「おかえり」あのねの 声がほしくて はやる心 足どりに乗せて 玄関のドア 開けてみたら きみはもう 夢の中 今日はなにをして遊んでたの 今日はどんなふうに笑ってたの 疲れた体を 横たえて 寝顔に語りかけ そうだ まなざしホームをつくろうよ いつもより早く おうちへ帰ろう ごはんの香りと 笑い声 待っているから きみの名前を 窓越しに呼ぶ 友のもとへと 階段降りて 飛び出すきみの ひとみはほら かがやきにあふれて 遅くなるなと 声かけながら 行き先知れずの 探検隊 見えなくなるまで 見送るよ 土曜日のひととき そうだ まなざしタウンをつくろうよ 街行く子どもは みんな親の子 まなざしの花を街中に 咲かせてみようよ そうだ まなざしアーチをつくろうよ 手と手をむすんで となりの人と 未来へつづく道すじを すきまなく埋めて ぼくらのやくめは まもること かわること きみのやくめは すすむこと いきること そうだ まなざしアーチをつくろうよ 手と手をむすんで となりの人と 未来へつづく道すじを まなざしアーチで すきまなく埋めて