発病して理解できる 隔離されて象徴を赦した 症状は布で示され 再発して分裂患者は 名前を皮膚に縫い合わせる 分析されてまで迫害する 記憶痕跡の精神性に 拒むことも 純粋な眼差し 差し出す援助を潜在で恐れる 信奉は既にエメの痕へ並ぶ 自閉は嘘で需要と釣り合う 痣の数が増えたと微笑む 黒い水を口に含んでも 幻聴は聴こえず 傷は広がり 膝を抱きながら 自分に血で色をつけて 乾いた光は妬みを育み 爪で掻いた箇所から発芽していく 優生の断種法は核心を濁して 失調を祝福して今も投与され続ける 一人は濃炎法に浸かって 一方で数は二倍に決まる 投与は続く 柘榴落ちる頃 太陽は無い