高い音をたてて 逃げ出した炭酸みたいに いま僕の体から 何かが弾けてしまった 夢で逢えた君は 追いつけない蜃気楼のよう ずっと僕は手を伸ばしてる 僕の前髪をそっと撫でて 君は泡のように消えてしまった すーっと風が吹いて 君の帽子が宙に舞って 僕の鼻をかすめて目が覚めた ふと何かが掴めそうで 溢れ出したサイダー それは恋の音だと はじめて気付いたんだ いつもの通りで今日も 君の姿を探している 目があったならきっと 偶然のふりをして 君に合わせてみる歩幅 ぎこちないようで どこか心地いいんだ すーっと風が吹いて 僕らの指先触れる偶然 あたりまえになる日を願ってみた 「今日こそ」何度繰り返しても ぬるくなったサイダー 喉に詰まる言葉と まとめて流し込んだ すーっと風が吹いて 僕らの指先触れる奇跡 二人は顔を上げて 目があえば ふと何かが溢れだして 差し出したよサイダー 「ずっとそばにいたいよ」 君は笑って飲みほした