春待ち、うたかた 木漏れ日、きらきら フィルムを通したら 永遠になった 君んちへ向かう道 15時半の陽射しに 体もぬくまりそうな日曜日 歩き慣れた道 避けてさまよううちに 三毛やドラの後追い また袋小路 川沿い、ふらふら 駆けてく子供や 古いタバコ屋が 永遠になった 初めて抜ける道 商店街の片隅 着飾る地蔵は誰かに似ている 藤棚、ゆらゆら アイスでも買おうかな 魔法もとけたら あまいあわい色 近づくほどに ステップなんか踏んで にやけ顔でゆがんだポートレート 撮って消したりして 春待ち、うたかた 木漏れ日、きらきら フィルムを通したら 君に見せたげよう 野良猫、 ひこうき雲、 手を繋ぐ姉と妹 水たまり映る街、 たくさんあるんだ 手提げの袋には雑巾と洗剤 掃除もはかどりそうな日曜日
