苔むす庭に遊ぶ風が 私を泣かせる 私の恋を 嫌な人の事なんか 胸に秘めるわけがない 初めて自分で結んだ 唐草模様の帯も あゝ あなたを待てば またひとつ 夜がゆく 雪間がくれに遊ぶ月が 私をじらせる 私の恋を 一輪ざしのはな桔梗 なぜか人待ち顔して 膝をくずせば 障子越し 月夜の笛はピーヒョロロ あゝ あなたを待てば またひとつ年をとる 池の向こうに浮かぶ山が 私を叱るの 私の恋を 愛する人の為ならば じっと待てば 甲斐がある ほのかな香り焚きしめた たもとを頬にあてて あゝ あなたを待てば またひとつ 夢をみる
