花もいづれは枯れていくもの 美しく咲いた まだ潤う 花壇の上で 力なく 横たえる 光の灯らない 朽ち果てた生花 目の奥に張り付くのさ 痛みのもと 記憶の模様 君はとうに消えたわ まだ香る花は色を失って 散りぬれば厭いも絶え 硬く分つ祈りが 愛に絆されるままに 嵩む心象 つれないな 命はいつしか枯れていくもの 見世物のような 仮初の舞台の上で 静かな夜 真宵 迷う 愚かな呼吸 偽物のようで 誰のために絶えず鼓動するのかも 知らない これやこの 世相を映し 君を亡きものにした まだ響く憎悪の呼応、止まらない 散りぬるを 花弁の舞う ここに愛は無いわ 幾つ数えても雨は降り続ける 痛みのもと 記憶の模様 君はとうに消えたわ まだ香る花は色を失って 散りぬれば厭いも絶え 硬く分つ祈りが 愛に絆される前に 目を覚まして 欲しいのです