此処から抜け出そう。 決意したのはもう11月。 繋がれた首輪が 似合い過ぎてしまう前に。 浮き出た肋骨(あばら)が 如何にも"らしく"演出する。 役作りの上手い僕に拍手をくれよ。 前回の失敗が脳裏に浮かんだ。 「どうせ...またどうせ...」 って泣きじゃくるのに 誰も助けてくれないの。 神様、どうして僕を選んだの? 僕じゃないとダメだとでも云うの? 愛の裏返しなの? 乗り越えられる壁しか与えない。 なら乗り越えられなかったなら? 「そんなヤツは死ね」と 笑いますか? そういう審査なんでしょうか? 「どうせ...またどうせ...」 って泣きじゃくるから 誰も助けてくれないの? 神様、どうして僕を選んだの? 僕じゃないとダメだとでも云うの? 何の罰なの? 「今度こそは...」と 立ち上がるけど、 僕は今も11月の中 ループしてるだけ。