月明りをまとって ささやきにまどろむひと 泳ぎつかれた人魚のように 君の言う通りに耳をすましてみる 聴こえるはずもない遠い波の音に 少し笑って 腕をまわして やわらかな髪をなでる 過行く この瞬間に 閉じ込めたい愛を 月明りをまとって ささやきにまどろむひと 二度と君を離さない 僕の肩にそっと 唇よせておやすみ 泳ぎ疲れた人魚のように 世界が終わるのなら こんな夜がいい ぬくもりに包まれて いとしさで包んで そう誰もみな独りでは生きられない 生きたくない いつくしむ心の中に 満ちてゆく愛は 吐息は涙より 僕の胸 しめつける 悲しい夢はもうみせない 新しい朝がそっと二人に訪れるまで ひとつでいよう 素肌のまま シーツの中でまざりあうように ずっとこのまま抱きしめていたい 君のすべてを 月明りをまとって ささやきにまどろむひと 二度と君を離さない 新しい朝がそっと二人に訪れるまで ひとつでいよう 素肌のまま