<♪> もうじき君を乗せるバスが 坂の向うに姿を見せる 僕は いわし雲の空を 何も言えずに 黙って見てる 君の細いうなじが白い 遠くの街を 旅してみたい あの夜君は 急に僕に言った 戻っておいでよ 哀しみの果て 戻っておいでよ この胸の中 <♪> 恋から愛に変わる時の つらい季節を生きてる僕ら 夕映え いわし雲を染めて バスは坂道 もう消えてゆく 僕のこころ それだけ残る このまま二人 別れになるか 翳(かげ)りも知らず 君と生きて来たよ 戻っておいでよ 旅の終わりは 戻っておいでよ この胸の中 坂道 君は駆けておいでよ その時僕は 両手ひろげ抱くよ 戻っておいでよ 哀しみの果て 戻っておいでよ この胸の中 <♪>