1秒 止まる息の音 2秒 痺れてく指先 3秒 繰り返すその言葉頭の中 心臓 壊れそうに痛くて 毎秒 頭が脈打って 全部が真っ白だ 「初めまして」あの日始まったスト ーリーは 君のたった一言で終わりを告げたん だ 「好きな人ができた」なんて理不尽 なこと 頬を赤らめて言うんだ やっと 変わり出したんだ もっと 可愛くなったんだ ずっと 君に振り向いて欲しくて頑張ったん だ どうして こんなに理不尽で どうして 君は嬉しそうで もうわかんないや ひとりでに 一人きり ほんの数ページで たどり着いてしまったエンドロール 閉じていく 終わってく 黒幕のいない悲劇なんて 辛くて 心だけが切り離されたみたいで 誰かの腫れ物にそっと触るようだっ た 笑うことで、 泣くことで流れ出ていくなら そうしない私はまだ感じてたいんだ きっと君は気づくことなく生きてく んだ 君のため誰かが使った時間と巡らす 思考 いつかその誰かのなかに 一瞬私がいたことに 気づいて少しは辛くなってよ ひとりでに 一人きり 生まれるはずの感情さえも 感じられずに 泣かないまま 笑わないまま 肺の中苦味を溜め込んで 感情も 愛情も 友情も 全部不良品だ 神様が作った人のバグだ 始まった瞬間に終わりが訪れた たった 12ページの ひとりでに 一人きり ほんの数ページで たどり着いてしまったエンドロール 誰かのせいにして 叫びたいけれど 黒幕のいない悲劇だから 仕方ないかな