12月の夜に咲く花は 舞い落ちる雪を照らす光 七色に染まる白は 手に乗せたら消えていった 白い息に残る体温 夜空に吸われ見えなくなった かじかむ手で受け止めたり マフラーに顔うずめたり 誰も彼も うかれはしゃぐ 寒さえも、楽しむほどに 特別を期待してしまっても 許される日 華やかに彩られた 街並みがやけに眩しいのは どうしてだろう 12月の夜に咲く花は 舞い落ちる雪を照らす光 七色に染まる白は 手に乗せたら消えていく 冬の夜空に、遠く思い出す 凍えた心に積もるばかり 楽しいことや嬉しいことは 溶けることなく残ってるんだ 手袋越しに繋いだ手 転ばぬ様に歩いた まっさらな白に 刻んだ足跡 今はもう無いけど 期限付きの夢の世界 雪がやめば夜空には光 楽しい事や嬉しい事は 続くことなく終わっていく 12月の夜に咲く花が 終わった過去を思い出させる 七色に染まる白は 手に乗せたら消えていった 白い息に残る体温 夜空に吸われ見えなくなった 誰も彼もうかれはしゃぐ 幸せの満ちる夜