叶わぬ思い 光の中に位置するもの この手をそっと伸ばせば 届く気がする 生温かい 心の奥に息衝く鼓動 その目をじっと凝らせば つぶさに揺れる蓮華草 雲一つない 長閑なだけの日暮れに そそのかされ 天にも昇りそうな行路 あなたと見たい 景色がどれだけあるのだろう 手に負えないほど 広い世界 もれなく遠い未来 溺れるくらい 涙で濡れた過去には 黙ってお別れしたいけど まだ怖い 目を開けておくれよ あなたがいない 季節の雨に降られること 記憶を指でなぞれば 止まって見える蜃気楼 鳴り止まない 激しい風のノイズに おびやかされ 神さまにも縋りそうなモード まだいえてない 思いがいくつかあるのだと 人気の無い遊歩道 甘い匂い かの金木犀 壊れるくらい 抱き締め合えた後には 笑っておやすみしたいけど 眠れない 手を添えて祈るよ あなたと見たい 景色がどれだけあるのだろう 手に負えないほど 広い世界 もれなく遠い未来 溺れるくらい 涙で濡れた過去には 黙ってお別れしたいけど まだ怖い 目を開けておくれよ