明日をのぼって 空を見あげたら 広がったあかりが きらりきらりきらり 手をつないだ カバンがそよ風におよいで 吹きぬけたあとを 小石がおいかけてく ななめにそそぐ陽は 今日もほほえんで 小道をまがった香りを やさしく包みこんだ ほら かけだしてみれば 顔と顔を合わせば 景色は心をえがく 窓辺にうつりこんだ 木かげを横切って 笑顔がてらす「○」がきっと 見えるはず 明日をのぼって 空を見あげたら 広がったあかりが 遠く突きぬけた 見わたせば ぴっかぴかの ステキがいつも待ってる 明日をのぼって 「せーのっ!」で飛び出した カーテンにノートが かさなって ちらちらと揺れて スキマに文字を書いた 何度目かのチャイム 校庭のくもが 時計に流れて歌う 夕日が包みこんだ ほら かけだしてみれば 耳をすましてみれば 景色は心をえがく すなばを小鳥が はばたいたその先に 笑顔がてらす「○」がきっと 見えるはず 明日をのぼって 空を見あげたら 広がったあかりが 遠く突きぬけた 見わたせば ぴっかぴかの ステキがいつも待ってる 明日をのぼって 「せーのっ!」で飛び出した 見つけた 言葉は 姿は 眺めは きらめいた日を あたたかな日を そこに 結んだ 沈む夕日を見おくるように 影が ひとつ ふたつ みっつ 長く長くのびて そよ風になびく髪が カバンのそばをおよいだ 校庭のくもが高くのぼってく 机に置いてきたノートの切れはし かがんだ今日のつづきが きらりきらりきらり 手をつないだ (「せーのっ!」) しゃらららら 明日をのぼって 空を見あげたら 広がったあかりが 遠く突きぬけた 見わたせば ぴっかぴかの ステキはずっと ここにある 明日をのぼって 「せーのっ!」で飛び出した