足取りは随分重い 吐く息はやけに温い 並ぶ電柱の上からの カラス達の鋭い視線 傾いて浮かぶ三日月は 光をなくしながら ただ朝を待つ 昨日と今日の境目を 僕らはずっと歩いてた 思考回路をショートさせて シンプルに道を歩いてた 操縦したくない体を 引きずり込むように 始発に乗せた 当たり前に 揺れる花は 何も語らずに アスファルトを 突き破って咲いたんだ そう気付けるなら すぐにでも明日を 見極めれるだろ? 冷たい風で僕らを試し続けてゆく 蒼白い街 確かな未来を求めた時 この場所を目指して 胸に刻んだ決意と覚悟は まだ 覚えてるだろ? 白い線を踏みながら 僕らはずっと歩いてた 途切れたら次へ跳び移り フラフラと道を歩いてた 尾翼が吹っ飛んだ体は 流れる人込みに迷い込んでた 数ある日が 目の前から 遠くどこまでも 果てしなく広がっていたなと 悩みながら 転びながら 生きていたことを 認めれば繋がっていたなと 手当たり次第 捨てたものは 何もかも全て 一秒でも掴もうとした夢だ そう気付けるなら すぐにでも今を 抱きしめてみろ リアルな風で僕らを 目覚めさせ導く 蒼白い街