冬を越え春めく 桃の花が咲き 揺れる木漏れ日 ほのかに甘く 故郷(ふるさと)を思い出す 募る思いを乗せ 風は南へと あなたに届く ただその時を いつまでも願い続けて 咲き乱れる花も 枝の先揺れる果実も 誰にも言えない恋の様に 薄紅色に染まってく 人知れず泣いては 誰かのためにと 桜の様に 派手じゃなくても 心の中で願っている 風の強い日でも 長い雨が 止まぬ日々も 寒さに耐えるつぼみの様に 花開く日を待っている 旅立つその日に 大きく手を振って 始まる日々 大きな夢を 膨らむ その実の様に 咲き乱れる花も 枝の先揺れる果実も 誰にも言えない恋の様に 薄紅色に染まってく 甘い香りのその実の様に 愛されたいと願っている