搖れる列車の窓からふたつの目が覗 いた 見つめあったのは起点と終点の二人 目指す終着駅には何が見えているの か 溢れ返るターミナルに向かって君は 走っていた 立ち止まった君をずっと待っている のに 絡み合った手を掴んではさ連れさっ てしまったんだ 君とばっくれたいのさ このままばっくれたいのさ ばっくれたいのさ このまま正解不正解搔っ攫って さあ 飛び出して 誰も知らないまだ見ぬ街へ ばっくれたいのさ このまま現在過去未来掻っ攫って 辿る前例の中には誰が見えているの か 分かち合ったのは自分の安心のくせ に とても文学的にはなり切れない僕で も 思い当たる気持ちを裏切れますか 君とばっくれたいのさ このままばっ くれたいのさ ばっくれたいのさ このまま喜怒哀楽でさえ掻っ攫って さぁ 飛び出して 誰も知らないまだ見ぬ街へ ばっくれたいのさ このまままだ見ぬ街へ 指を折って君をずっと待っているか ら 君はどうだ 僕はきっと 君の知らない街にお招きするんだ だからばっくれたいのさ 退屈をしらばっくれたいのさ ばっくれたいのさ このまま正解不正解掻っ攫って さぁ 抜け出して 誰も知らない秘密の先へ ばっくれたいのさ このまま まだ見ぬ街へ 始まった 始まった 始まってしまったんだ まだ見ぬ街へ 君と逃避行