そっと肌に触れている 嵐が通り抜けた朝はとても静かで ちょっとお利口な風と 戯れてる光を 窓枠のふちから掬い上げた 瞬間 落ちた水滴が 澄んだ色を塗っていたんだ 水面(みなも)をからかうくらいが 丁度いいから そんな淡い日常は きっと何故か忘れちゃうから 思い出せるようにとペンを執った 降った雨が連れていく 顔見知りの午後さえ なんとなく鮮やかで ふと予感が横切る 戯れてる光をひとかけ掴んでいた 瞬間 よぎる彗星が 澄んだ声で呼んでいたんだ 尽きないわがままも 押し通していいから だんだん変わる日常は きっと音と一緒にあるから 今日もまた詞と歌を結んだ ずっと先の明かりを追った そっとこの心に刻んだ きっと酸いも甘いも知った 降る雫がいつか岩を穿つように やっと 何か見つかった 瞬間 また探していたんだ ふと夢が叶うくらいが丁度いいから そんな淡い日常は きっと何故か忘れちゃうから 思い出せるようにとペンを執った