歩き出した 8割曇ったレンズで 歩道橋の風はボタンホールへ 信号待ちのダンサー ピザ運ぶサンタ 待ち侘びた通りの赤と緑 当たり前みたいに 君も何処かで言うんだ メリークリスマス あの12月の光に気付かないように 見慣れてた面影が掠れないように 君がいない世界に染まる前に 白い息飛ばす 眩し過ぎる 夜のくせに 明日の18時から もしも雪の予報なら 嬉しいと思ってる きっと君は 忘れ物はなくて 戻る理由もないや メリークリスマス あの12月この場所で振り返れば 撮り忘れた始まりを思い出せる 長い指に包まれた手を離して ポケットにしまう あの日と違うコートの中に 吸い込んだ冬がちょっと 懐かしく苦い あの12月の光に気付かないように 見慣れてた面影が掠れないように 君がいない世界に染まる前に 白い息飛ばす 眩し過ぎる 夜のくせに
