朝が弾けました 坂の上を目指して駆け上がり かなしい妖精は白い煙纏っていた 朝は目覚めました サイドステップで意気揚々と 港の賑わいは暑苦しくて愉快だ あゝ ひとときの宵 火星の包絡線に 跨って溶けて揺れては ひとしおの羨望を飲み込んで やがて空は夢の扉を開けて もう誰もいない地上のどこかでさ まるで時が止まったかのように あゝ 笑っていたいのさ そんな夏です 俄雨に降られ 角の精舎の門で雨宿り くすんだ純潔は 道化師の餞別なのです あゝ ひとときの宵 別れ際の横顔 躓いて落ちて揺れては ひとしおの悔恨を抱きしめて やがて空は夢の匂いを纏い もう誰もいない地上のどこかでさ まるで時が止まったかのように あゝ 笑っていたいのさ そんな夏です やがて空は夢の匂いを纏い もう誰もいない地上のどこかでさ まるで時が止まったかのように あゝ 笑っていたいのさ そんな夏です