帰り道の商店街 祭りの匂いがした ラムネの瓶の底 青く光っていた 君が笑った屋台 今年はもうなかった それだけのことなのに 僕は立ち止まった 夕暮れの川沿い 人波がほどけて 似た背中を探した いるはずないのに あの日の僕らは 明日を疑わずに つないだ手の熱を 永遠だと思った 花火が煌めいたあと 僕らは手を握りしめた 君の肩越しに 好きだよと囁いた 遠い夏の日 いま君は誰の胸に その涙を預けてる 消えたはずの光がまだ 僕の夜に咲いている 改札前の時計 あの頃と同じで 変わったのは僕だと 言い聞かせていた 名前を呼びそうで 飲み込んだ息の奥 君に似ている夏が 人混みに消えた 優しさに甘えて 寂しさを見落とした 最後の沈黙だけ 今も胸にある 言えなかった言葉 言わなかった言葉 どちらも同じように 夜を重くする 花火が煌めいたあと 僕らは手を握りしめた 君の肩越しに 好きだよと囁いた 遠い夏の日 いま君は誰の胸に その涙を預けてる 消えたはずの光がまだ 僕の夜に咲いている またねじゃなくて じゃあねだった その声だけが今も 耳に残ってる 幸せでいてほしい 嘘じゃないのに 誰かの隣の君を うまく願えない 花火が煌めいたあと 僕らは手を握りしめた 君の肩越しに 好きだよと囁いた 遠い夏の日 いま君は誰の胸に その涙を預けてる 消えたはずの光がまだ 僕の夜に咲いている 最後の花火が終わっても 僕はまだ夏にいる 君だけがまだ きれいなままで
