分類上はそう 僕らは同じジャンル 丸くて緑の実をつけて香り立つ 甘味とちょっとの酸味を まとって色づく頃には それぞれ違う道を 歩み始めた 意識や行動の差とかいう ちっぽけな問題じゃなくて 生まれたその瞬間から 住む世界が違ったんだろう フタを開けて みればわかる ほらこんな風に 僕は誰かを引き立てるだけの存在 君はデザートなんだよ 誰にも好かれるアイドル 受け入れてはいるけど ちょっとさみしいんだよ 油ぎった汗 褐色の肌 今日も隣り合わせ どうせ「要る・要らない」論争 いつも火種になってばかり 絞り取られ 実は残され 用が済めば端の方に追いやられて 「どうせ僕は...」 なんて言葉 ばかり口をついて出るけど 必要としてくれる 人がいるそれだけで 今を生きる理由になるんだよ ほらこんな風に 僕も誰かを笑顔にできてるなら 全てが良かったと思える ちっぽけな幸せを 噛み締められるのは ミツバチがくれた 甘くて優しい あなたと会えたから もうさみしくないから