5時を告げる鐘が鳴る よい子はおうちへ帰れよ "救われたいのなら対価を差し 出しなさい" "始終ギブとテイクよ" "愛されたいのならそれに 見合うだけの 愛を示してみせよ" 言いたい事はいつも半分しか 言えないで バツが悪くてそれで終わり 春は惚ける季節だわ 「気付かないんだろう、 わからないんだろう、 だから私達は」 安堵の溜息混じる紫煙 邂逅の魚食らうまで どうして君はいつも 崩れたように笑うの アバラはもう語らず 快楽の波間に漂う是と非が溶け 混じりうつくしい 言いたい事はいつも半分しか 言えないで 慣れた手付きで口を塞ぐ 知らないままの 方がよかったんだろうか わからないんだよ 言いたい事はいつも半分しか 言えないで 不確かで弱い指切りを 律儀に守りながら 明日を迎える支度をしました わからないけれどそれでいいから だから私達は