モノクロの日々に色が欲しくて 思い当たる場所を探し回った ソーダの中に溶けて混ざった 淡い期待さえ 泡になって弾けてしまうの からになったグラスの底に 空の青が映し出される 時間に攫われて埋もれていた記憶が 今更顔を覗かせて消えてくれないの あどけない笑顔が愛しくてさ どうしようもない いるはずのない背中が見えてしまう ほらごらん ここにも芽が出ているよ どうか美しい花を咲かせて 夕立に遭い傘も差さずに駆け 抜けていった あの人も同じ香りがした 雨は上がり日が差し込んで 薄目で見た街が輝く 本当に大切なものはいつになっても 変わらない 姿でずっとそこにあるでしょう だからね 少しだけ胸が痛む 午後の風が目に浮かんだ涙を 奪っていく 溜息の中にそっと閉じ込めた素直な 気持ちを抱いて 本当に大切なものはいつになっても 変わらない 姿でずっとそこにあるでしょう 不器用な笑顔も愛しくてさ なんてことない 痛みはもう無い ゼラニウムの虹が咲く