これは何 シミの様に広がる焦りを 誤魔化しきれない 深い夜霧の底で プレイリストを選ぶ 味の消えたガムを噛んで イヤフォンを耳に押し込んで あてのなさを抱え 君にこぼした夢がまだ 全然乾かなくて 6月深夜2時の路上を湿らせてく 今更じゃない 今からでいい 誰にも聞こえない遠吠えを いつまで続けたって もう馬鹿でいい またダメだっていい 自分自身から逃げ切れる程 世界は広くない 凄い速さで光が行き交う タイムラプスをみてる 留まるものはなくて 全部が移ろってく 置いてけぼりの想いが 宇宙の片隅でそっと 点滅を繰り返してる それは青臭い奴の 寝言なのかもしれない なら先の知れた未来から 笑えるのかな? 悪足掻きでいい 0からでいい 他人事の様に振る舞うのは 終わりにしたいから この観覧席から立てばいい 照明も拍手もないここから 自分を始めよう 少しずつ音量を上げてく 躊躇う心のノイズに 足がもっていかれないように イヤフォンを今また 入れなおす 高鳴りはもう 止まない 彼方まで響かす遠吠えが 明日に届くように もう馬鹿でいい またダメだっていい 自分自身から逃げ切れる程 世界は広くない