泣き止まない春のために

歌詞

あなたの元気な声を聞いた。 歌舞伎町。 どこに居るかは言えない。 訛りと笑い、楽しみだ、って。 何故だかそこまではどうにかし て、って聞こえた。 読むのが辛いと破いた 手紙のかけらを拾い集める 毎日です。 全てを燃やし尽くしてしまいたい。 湿気た情熱の行き場など無い。 気付けば桜が咲いていました。 早送りされている季節の中で 泣き止まない春が心にあります。 冬枯れが貼り付いた水晶体。 流せば流すほど凍りつく世界。 あなたに会わせる顔はなかった。 それでも会いたいと言ってくれる。 好きなお酒を用意しておくって。 もうそれ、 そこでしか 飲まなくなったんだよなあ。 歌を歌って何かが 変わっているのか。 そもそも何を変えたいのだろうか。 輝くための必要な若さは 抗うずっと前から消えていた。 自分の心に言葉をあげたら、 声をあげたら ごめん、ばかり呟くからやめた。 あなたの元気な声はもう、 パチンコ屋横の雑踏に潰された。 暇を潰すだけなら最高の街では、 思い出せない景色が多すぎる。 気付けば桜が咲いていました。 早送りされている季節の中で 泣き止まない春が心にあります。 冬枯れが貼り付いた水晶体。 流せば流すほど凍りつく世界。 気付けば桜が咲いていました。 だから今あなたに写真を送ります。 泣き止まない春が大人になる時、 こんな一枚を思い出せますように、 と。 そこまではどうにかして。 どうにかして。 泣き止まない春のために。