さらば17才よ はじめてのキスは あなたという盲目で夏の終わりを 曖昧にした 淡い線香花火は 永遠という建前に中指を 立てるように 落ちてく熱を残して 幻のような顔をして 僕らが苦しんでもがいて 失ってしまったあのメロディーが ああ夏の夜に老いたままの春 あの時僕らは青くて赤かった まだ僕を呼ぶ、あの人の声が 耳の中で溶けて消えてった その時だけ さらば17才よ このまま消えてゆく 幻のような顔をして 僕らが苦しんでもがいて 失ってしまったあのメロディーが ああ夏の夜に 置いたままの春 あの時僕らは青くて赤かった まだ俺の名前を呼ぶ僕の声が 耳の中で溶けて消えてった その時だけ さらば17才よ