朝焼け色の頬を伝って 落ちた雫と 夢の跡 失くしたものを どうか教えて たとえ明日が来なくても 今 指をすり抜けた 知らない他人の痛みさえ この地球の小さな 曖昧なものだから 消えそうな程 脆くて 独りで泣いている 僕がまだ弱くて 何も知らず罪を重ねても 朝焼け色の頬を伝って 落ちた雫と 夢の跡 失くしたものを どうか教えて たとえ明日が来なくても 今 息を吸い込んだ 時代の海を彷徨う この声が枯れても 忘れないように 傷口を隠して また空音を吐いている 僕の中 遠くで 今もずっと鳴り響いている ただ繰り返す 歪なものを 震える指先で擦るその輪郭と 淡く重なる この幻想と 意味も知らず謳う代償を 子供の頃に思い描いた 稚い僕の幻よ 光のように過ぎ去ってゆく 後ろ姿を眺めていた 朝焼け色の頬を伝って 落ちた雫と 夢の跡 失くしたものを どうか教えて たとえ明日が来なくても 最後になってしまっても