例えばそこには 踊っているエトワール いつまでも見つめてる 踵あげて揺れている 靴の響きと(音を聴いて)指の先 微かな四行詩(クウァトラン)を (零れ落ちる)綴らせて 触れたら壊れた 硝子の色覚えてる いつまでも残ってる 欠片集め並べてる 壁の飾りの(音を聴いて)絵の香り 静かな祈り(ラ・プリエール)を (零れ落ちる)奏でてる 窓の外の景色を 石畳の歩道を そのままで、そのままで聴いて 言葉たちの呼吸、詩が生まれるまで 時計に(tick tack...) 鍵をかけて(clock lock...) 夢を見てた時間は取り篭めるの? 古い写真と (音を聴いて)ティーカップ 乾いた想い出(ル・スーヴニール)が (零れ落ちる)滲んでく 閉じた本の表紙を 今日届いた手紙を 立てかけてた鏡を 花の枯れた花瓶を 曇り空の晴れ間を 朝と夜の隙間を そのままで、そのままで聴いて 言葉たちの呼吸、詩が生まれるまで 書き留めて、書き留めていて 唇に零れて、歌が生まれるまで