僕を残して 陽は天道を急いで しまっておいた心が 這い出ては萎えてゆく みすぼらしね 廻る季節にしがみついて 「夢は冷めた。」と 墓石の戸を叩く 君は髪を風に任せ 小さく踊らす なのに模った明日は 肩透かしを引くんです 凪いだ風は今更 後ろの髪を引いて 背伸びた影を 僕は追い越せないままでいる 悪くはないね 移ろう月日に誘われて 風街情緒に焦がれ しけもくを漁る 君は髪を風に任せ 小さく踊らす なのに模った明日は 肩透かしを引くんです 今日を縁取った木漏れ日が そっと僕に溶けます 君は髪を風に任せ 小さく踊らす なのに模った明日は 肩透かしを引くんです