ぱら ぱら と落ちてく 桜を横目に眺め はら はら と生きている 流れも深くなってく 琥珀色の空に 思い出を写す 風が痛くなる季節に知った あの日から始まっていた ある日知ったその興味と そのどうしようもない勝機が きっと君の魅力に色をつけてゆく 没頭する横顔も ふと目に入る後ろ姿も素敵で ただ一つの共通点だけで 一緒に居れることが 嬉しかった それが一方的だったとしても 少しじれったいかな 現状維持しかできなくて それはいつか 麗しき縁となれ 本当は きっと 怖いんだ ねえ まだ起きてる? って 遅くにごめんね 今日も夜更かししようよ 琥珀色の空の下で 一緒に帰った 君の顔は ずっと 忘れることはないんだろうな 思い通りになんて ならないって遠のいたって 自分の病身で 許してしまうよ 和歌を読み上げる声も 君の華麗な浴衣姿 見惚れて 立ち尽くす 負けじと超えていくから もしまた君が 誰かに見放されていても 平気だって いつまでも僕が一緒にいるから でも言えなくて 現状維持しかできなくて それはいつか 麗しき淵となれ 綿を片手に持っていた君は 狐を顔に纏った君は 不気味に並ぶ屋台が 夜空に光を照らすようで きっとこっちでも上手くやるから 忘れないで ただ一つの共通点だけで 一緒に居れることが 嬉しかった それが一方的だったとしても 少しじれったいかな 現状維持しかできなくて それはいつか 麗しき遠となれ 終わらせる 寂しくないから それはいつか 麗しき淵となれ