Track by吉田栄作
古いレンガの街角に 誰かの靴音が響く 白い鳩が教会の十字架の下で羽を休める ほどけた靴のひもさえ 気付かずはしゃぐ子供を ガラス細工と一輪の花を抱えた 母親(はは)が見つめる 遠く異国の街を あてもなく歩く度に 生きて行く為に犯した 愚かさゆえの罪さえ に流される様 遠く異国の空は 深く聖母(マリア)の愛で 生きて行く為に選んだ 迷える心 ひかり照らす様 古いレンガの街角に 仄かな鐘の音が響く 白い扉の向こうから聞こえてくる穏やかな笑い声 あの丘を越える 馬車は行く 神の光りに咲く海の色