(君の夢を見たのです) 幼い頃の二人でありました (君の声を聞いたのです) 笑いあった二人でありました なんだかずっと 待っていたような 気がしているのです 哀しみには 底があるもの そう信じていたのです この宇宙を 飲み込むほど 流され枯れていく涙 捕らえた蝶の 羽根を断つ 陽だまりの中の讃歌 方舟に乗るのなら ああ あなたとがいいのです そう他の誰でもない ああ あなたとがいいのです (そんな時もありました) それは哀しい 時間でありました (そんな時もありました) だけど優しい 時間でありました なんだかずっと 知っていたような 気がしているのです 楽しみには 意味があるもの そう信じてたのです この宇宙に ありふれてる 穢され満ちてゆく涙 凍えた鳥の 羽が舞う 崩れ落ちてゆく哀歌 今ここで死ぬのなら ああ あなたとがいいのです そう他の誰でもない ああ あなたとがいいのです (されど時は経つばかり) それは哀しい 記憶でありました (されど時は追い難し) だけど優しい 記憶でありました (君の夢を見たのです) (全て嘘の二人でありました) (君の声を聞いたのです) (全て醜い二人でありました)