初恋は三遊間抜けて僕は一塁踏んだ 八月の青い風を切って走りたかった 「なんでもないよ」 と笑う横顔を 飽きるまでこのまま見ていたかった 感情は成層圏超えて 宇宙の果てへ行った ペットボトルロケットも 宇宙に飛びたかった 夢から覚めたら忘れないように 今も僕は こうして君を何度も 追いかけてしまうから 青春最前線全力疾走 青に線を引く ずっと何度も言おうとしていたこと 全身全霊かけて伝えないとな 土埃で前が見えなくて 立ち止まってしまうくらいなら 全てを夏のせいにして 転んでしまったっていいや 初恋は望遠鏡 いつか僕らは星になって 八月のダイヤモンドを 見下ろしてみたかった 夢から覚めても君の好きな人が 僕じゃないことも分かっていたのに いつだって僕らは平行線 君を何度も追いかけてしまうから 青春第一条反則判定 覆してみたい ずっと何度も言おうとしていたこと 炎天下で溶けて 分からなくなっていた 今でも 後悔の旗を揺らす前に 胸が躍るような想像を 九回裏 君が待っている 起死回生 狙う大逆転 君を何度も思い出してしまうから 青春最終回凡退寸前 君に会いに行く ずっと何度も言おうとしていたこと 全身全霊かけて伝えないとな この世界を変えるはずだった 振り抜く覚悟は出来ていた 全てを夏に置いていった だから三振だったっていいや 君と何度も