<♪> プロペラが空で鳴ると どこまでも追いかけ つまずいて 汗にまみれて 手を振り声をあげた 誰もいないグランドで 鉄棒につかまり 長い影 校舎の壁に 落書みたいに映った 暮れていく野道には 自転車のベルと サイレンの遠い響きが 季節をのせた葉書 舞いこむように 急によみがえる <♪> 黒板に描かれた絵を 泣きながら消してた いじめあい かばいあっては 小さな胸をいためた はばたく鳥の群れや こわれた水車や 段々畑の景色も 仲間の声に 蝉が鳴きだすように 一度に溢れる 路面電車の音や こだまする汽笛 まどろみの中で輝き 季節をのせた葉書 舞いこむように 急によみがえる <♪>