たとえばパっと 地上を照らす星ぜんぶ 失くなったとして それでも僕の頭上には でっかいそれがひとつだけあるんだ よ ときには愛も尽かすほど 君が軌道からぜんぶ違えても それも君の魅力とか 想えてしまうから ちょっとズルいな それはカワユイ星 君がカワユイ星 僕の心 魅せてやまない言葉も声も仕草も どれもカワユイ星 こんなキモチの星 ぜんぶ理解っていても 君が好きだ 好きだよ たとえばある日 君が世界からふっと 消えちゃったとして 存外、僕を悩ます理由が すこしは減ると思うんだよ ところがそんな世界なら 夜を越せるとはどうも思えなくて 明日になってほしいって 理由のほとんども きっと君なんだ もたげたままの鳳仙花 まつげ透かす銀河 エーテルの言葉を ただなぞってる 恋に浮かんでしまったんだ 君を選んでしまったんだ つまりは僕の星かも でもねカワユイ星 君がカワユイ星 僕の心 刺して抜けない言葉も声も仕草も それは見上げた星 その眩さの星 きゅっと痛むの 胸の奥のほうが それは―― それはカワユイ星 君がカワユイ星 僕の宇宙から 君が奪った規律も愛も思想も どれもカワユイ星 僕を照らす一等星 ちょっとおかしくなるよ 君の星だ なんて、それも笑ってくれる 君が好きだ 好きだよ