さよならよりも さみしい瞬間は 始まりの鐘も 鳴らせてもらえないこと はないちもんめ 選ばれないままで それでも あなたが欲しかった 愛一匁 風にまかせて 涙一匁 夜に落とした 呼ばれなかった 名前の重さが いまも胸の中で鈴が小さく鳴るだけ あっちの手も こっちの手も 笑って隠す 震える指先 選ばれたのは 私じゃなくて 見えない場所で 何度も崩れた さよならよりも さみしい瞬間は 始まりの鐘も 鳴らせてもらえないこと はないちもんめ 影さえ踏まれずに でもずっと あなたを見つめてた 夢一匁 紙に包んで 嘘一匁 ポケットの中 真実だけが 痛みになるなら 別に騙したままでずっと私を 抱きしめて 左の胸に 右手を重ね 強がりだけで 越えた夜もあった 涙の理由(わけ)も 聞かれないまま 遠のく背中に 手を伸ばした さよならよりも さみしい瞬間は 始まりの鐘も 鳴らせてもらえないこと はないちもんめ 選ばれないままで それでも あなたが欲しかった 名札のない関係だったとしても 私はちゃんと そこにいたのに 忘れられるほうが 悲しいよ ただあなたの中にいたかっただけ 優しささえも 悲しく感じたり 微笑みさえも 苦しく胸を裂く はないちもんめ 影さえ踏まれずに でもずっと あなたを さよならよりも さみしい瞬間は 始まりの鐘も 鳴らせてもらえないこと はないちもんめ 選ばれないままで それでも あなたが欲しかった