恋が苦手な彼に 春一番の わがまま言いたいわ 季節外れの海を 二人だけで 歩くの 冷たい風 その広い背中に 隠れたまま聞くわ もしも… 私が誰かに あなたより強く もしも… 愛された時は くやんでくれるかしら 波打ち際を歩く あなたの後を 遅れて ついてゆく そんな無口なところ 私 今日は 嫌いよ 足を止めて 遠ざかるあなたに 貝殻 投げつけた もしも… 息が止るほど その腕の中に もしも… 抱いてくれたなら おもいきり泣けるのに 愛を 吹き飛ばす様な 潮風の中で もしも… 激しく私を 抱きしめてくれるなら