アナザーデイ

歌詞

午前五時無口なあの空に 太陽がゆっくり昇りだす つけっぱなしの煙草が泣いてる 時を過ごしたこの部屋 ふたりの寝床に鍵を置く 大事なことはすべてここで知った 窓辺からわたしは 通りを去っていくあなたの背中さえ 追わず 残り香だけを背中に 紫の空を見つめる 一羽の鳥が 空を飛んだわ 激しい愛も知り 痛みも知り わたしはこれから どこへ行くのだろう 美しい景色でなくてもいい でももしまたあなたに会えたら 言葉も交わさずすれ違って 微笑んでくれたら 勝手な願いね 今夜わたしは告げた 「もう明日へ行きたいと」 鍵が置かれる音がした 赤いビロードがかかったピアノ 細い指が奏でるメロディー もう弾かれることはなく 窓辺からわたしは 通りを去っていくあなたに視線を 移す ちいさく消えていくロングコート 一粒の涙もぬぐわずに 激しい愛も知り 痛みも知り わたしはこれから 明日へむかうの 美しい景色でなくてもいい でももし違うじぶんに会えたら 愛されたぶんだけ あなたを思って微笑んで 朝靄まとうわ 愛しいあなたを知り 愛を覚え わたしはいつだって 大人になったの 奏でた旋律はふたりの軌跡 だから思えるだけあなたを思って 愛したぶんだけ 歌い生きるわ 扉を開けて アナザーデイ 陽が 昇り