Track byEmmanuel Pahud
小袖曽我 舞のかざしのその隙に 舞のかざしのその隙に 兄弟目を引き これや限りの親子の契ちと 思へば涙も尽きせぬ名残 をしかの狩場に 遅参やあらんと 暇申して帰る山の 富士野の御狩の折を得て 年来の敵 本望を遂げんと 互に思ふ 瞋恚(しんに)の焔 胸の煙を富士颪(おろし)に はらして月を 清見が関に終には その名をとめなば 兄弟親孝行の 例(ためし)にならん 嬉しさよ