これは少年の よくあるような 或る物語 晴れた夏の日 炎天に 彼は笑う 「何より 君の為 僕が走る為に」 まだちっぽけだった心のまま 世界は小さくなって 着丈の合わないシャツと愛想笑い 日差しは 遠く ずっと前から 気付いていたさ 茨の絶えない道と 誰かの呪いで 止まれる訳もなくて 溢れ出した感情に遅れるな 飛び込め この手の先に 君がいるから 変えていけるだろう 閉じた未来も 胸に 燻ってた 導火線に 火を点け 笑ってみせようか あの夏 手を伸ばした太陽に 今なら届きそうな気がして 「いつかきっと」って誓った景色 今更戻れやしない 握った掌 血が滲むほど熱く 四つ葉の記憶 あの日描いた 理想の僕は いつしか霞んで揺れて それでも繋いだ 手の温度は確かに 道を示す想いを手放すな 乗り込め この手の先に 君がいるから 越えていけるだろう 弱気な過去も 夢へ 一歩遠く 蜃気楼の先へと 連れて行ってみせるから 弱さを捨てきれなくて 藻掻くように歌ってたんだ 「それでも良い」と 命をくれたから もういいかい 空想も 絵空事も 駆け出さなきゃ ずっと遠いまま 今なら 翔べるはずだろ あの夏に飛び込め この手の先に 君がいるから 変えていけるだろう 閉じた未来も 胸に 燻ってた 導火線に 火を点け 笑ってみせようか あの夏 手を伸ばした太陽に 君となら届きそうだ きっと約束した未来へ