明日の朝には あんたは船に あたしは桟橋 手を振るだけさ 泣かないよ 慣れてるさ 男はみんなおなじだよ あたしは小島の 居酒屋ぐらし 北から放浪(なが)れて 瀬戸内に来た 男を忘れに島へと 来たものを おんなは 哀しいね 旅の人 あの日来たあんた 泊めたよ ♪ あたしの身体(からだ)を 男がすぎた 何人だったか かぞえたくない 人生に別れなら いつでもそうさ つきものさ あんたに抱かれてもうじき夜明け カモメが泣いたら あたしは起きて みそ汁なんかをつくって 送り出す 約束 いらないよ またふたり 縁があったなら 逢えるさ ♪ あたしは小島の 居酒屋ぐらし 後添いぐちでも あったら行くよ ここらで普通の苦労をしたいから おんなは いつだって やすらぎの寝ぐら 探しては 生きてる