恋しくて、今も 溶けては消えてゆく粉雪のように 二人は二度ともう戻れはしない 積もる程強く 僕にだけ残る寒さがほら あぁ せつないよ 愛のために僕はただ 生きてきたようなものだから 曇るガラスに君の跡 浮かぶたび 胸をしめつける 恋しくて 今も 言葉にするだけでもうきっと ワガママかもしれない 叶うならもう一度 あきれるくらい 君を抱きしめていたいよ 白い息 手で隠して 君を待つ時間や 苛立ち過ごした 去年の記念日 募る後悔と取り戻せない僕の幸せ あぁ 虚しいよ 季節はもがいても過ぎて 花で彩られる街でも 僕の世界はモノクロで 降り積もる愛に凍えそうなまま 恋しくて 今も 記憶が美化してしまう君を 超えることができない 一つだけ怖いんだ 思い出さえもいつか 消え去ってしまうのが 忘れたくないのに 忘れてゆく 大切なことも君の笑顔も 時間が奪う 恋しくて 今も 言葉にさせてほしい 最後の ワガママかもしれない いつの日か時が君を 奪い去るまで 積もる粉雪に凍えたい 恋しくて、今も